アンティークの意味と由来

アンティークの意味は、いわゆる骨董品を意味しています。Antiqueは、フランス語です。似たような言葉で、ヴィンテージがあります。Vendangeというフランス語が語源で、もともとの意味はワインを作る上で、収穫・醸造・瓶詰めまでの工程をあらわした言葉です。現在、一般的な使い方としては、ジーンズやヴァイオリンなどの年代物の名品に対して使います。アンティークとヴィンテージは、同じように受け止められています。その違いの基準は明確とは言えません。しかし、おおまかな違いで言うと、数十年〜100年程度のものをヴィンテージと呼びます。それよりも古いものを、アンティークと大別することができます。ただし、物の種類などで違う見方があることもあります。アンティークの価値は、作者の知名度・歴史上の人物、稀少的要素、年代などで、需要が多いものは、高値で売買されます。それゆえに、贋作が多く出回ってしまうことがあります。真贋をみるために鑑定士など商売として成り立っているわけです。

アンティーク懐中時計

アンティークの時計の定義は、おおむね1950年以前のものを指しています。時計といっても、その種類は腕時計、壁掛け時計、置時計、懐中時計などあります。アンティークの時計の中でも、懐中時計の取引が多いようです。懐中時計では、1930年以前のものをアンティークと呼んでいます。日本で懐中時計が使われ始めたのは、およそ明治維新のあたりです。歴史的には、坂本竜馬の活躍のころでしょうか!とうぜん庶民の手の届く代物とは言えませんでした。当時の貿易の中心は長崎であり、懐中時計などを目にする場面も、限られた貿易に携わるところに限定されていたでしょう。懐中時計は、腕時計の生産のラインとは異なり、職人の手作りでありましたので、その時計一つ一つに、個性やぬくもりを感じることができます。アンティークの懐中時計の面白さは、そんな理由があるからでしょう。一言に時計といいますが、とても味と深みを感じるものです

アンティーク腕時計の時代

腕時計の始まりは、1810年の記録があります。それは、ナポリの女王におさめたチェーンでまいたものが最初のようです。海外のと時計の製造を見ていても1800年代の後半から腕時計への考え方が出てきており、1900年代に入ると腕時計を生産するメーカーが出始めています。時計といえばだれもがスイスと頭に描くように、先駆けたメーカーはオメガやジャガールクルトなど腕時計を開発しています。このころ、フランスのカルチェも腕時計を開発しています。それに続くように、あの有名なロレックスも腕時計を開発しています。このころの技術革新は、かなり早く1907年には、薄型のムーブメントを、ジャガールクルトで開発しています。このときは、ポケットウォッチですが厚さ1.38mmであり、このような自術革新はものすごいスピードで動いています。このころの腕時計は、間違いなくアンティークの腕時計になります。生産量自体が少ないので、お目にかかるのは難しかもしれませんね。

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